2021年

【2021アニメ】「Dr.STONE 第2期 “STONE WARS”」アニメレビュー





(93点)全11話

全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年——。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚めた。文明が滅んだ石の世界(ストーンワールド)を前に、千空は、科学の力で世界を取り戻すことを決意。新たな仲間を集め『科学王国』をつくりあげる。火、鉄、電気、ガラス、ケータイ……石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がる千空たち。しかし、そこへ霊長類最強の高校生・獅子王司が率いる『武力帝国』が立ちはだかる。人類浄化を目指す司は、強大な武力によって、科学の発展を阻止しようとするのだったーSTONE WARS、いざ開戦!TVアニメ「Dr.STONE」公式サイト




大人気アニメ「Dr.STONE」の第2期

ストーリー
作画
面白い
総合評価 (93点)
完走難易度 超易しい

原作は稲垣理一郎先生・Boichi先生。

監督は飯野慎也さん。

制作はトムス・エンタテインメント。

第2期

©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会

ジャンプで連載中の「ドクスト」の第2期アニメーション。

コナンでお馴染みのトムスが、1期と同じく制作を担当しており、1期の流れを汲んだ正当な続編となっている。

2期はついに、1期からの宿題になっていた「司帝国」との全面戦争が始まる。

科学の力で次々と現代のテクノロジーを発明する千空。携帯電話や戦車など、発明品も徐々にグレードアップしている。

対する司帝国も、クロムを人質にするなど冷静沈着。科学vs武力。さらにお互いの知略も合わさった、スリル満点のマウント合戦は非常に見ごたえ満点だ。

千空たちは携帯電話を使って情報戦に持ち込もうとしている。仲間同士で離れていても会話ができるというのは、百の武力にも勝る威力がある。それをしっかりと理解させてくれる。

正面衝突をしたら間違いなく全滅してしまう。しかし、携帯があってお互いに意志疎通ができれば、武力の差を埋めることは容易になる。

そうした「弱者がいかに強者を倒すのか」という面白さもこの2期にはある。

普通にやったら負ける相手。そこに科学の力と知略で人類の命運をかけて戦う。これほど熱いシチュエーションがあるだろうか。

1期からこの作品は大好きだ。1期が放送されたのは忘れもしない2019年夏。間違いなく2019年で一番面白かったのがこの作品だ。

シチュエーションが既に面白いし、この作品は出オチではなく、次々と新鮮な風を吹かしてくる作品だ。

予想不可能なストーリーも、千空が原始の時代に科学を持ち込んで、多くの現地人を驚かすというシチュエーションも、科学王国の仲間意識も。

子供の頃、いつも楽しみにしていた「わくわくさん」を観ている気分になれる。次は何を作ってくれるのか。テレビにかじりついていたあの頃の童心に帰ることができる。

開戦

©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会

中盤あたりから、ついに司帝国との戦いが始まる。

そもそもなぜ戦うのか。共存の道はないのか。残念ながらない。いつかは対立する運命にある両者だ。

司は人類を選別しようとしている。有能な若手だけを復活させて理想郷を作ろうとしている。

だから石の状態のまま容赦なく殺す。「石の状態だから殺人ではない」という事実を盾にして。

反対に、千空は70億人全員を復活させて、元の現実世界のような文明を発達させようと考えている。博愛主義などではなく、単に科学に魅せられている千空ならではの考えだ。

つまり二人の意見はほぼ正反対。だから1期で司は千空を殺す。2人が共存して同じ世界に生きて、手を組んで戦うことなどあり得ないのだ。

遅かれ早かれ戦うことになる。その直接対決が描かれるのが2期の中盤あたりから。

千空たちが目論むのは「無血開城」。誰1人死ぬことなく奇跡の洞窟を押さえて、直ちに戦争を終結させようとする。

ネタバレになってしまうので、ここから先は実際に観て欲しい。二転三転して最後にどう転ぶのか全く予想できないハラハラとワクワク。

相変わらず、何を食ったらこんな面白いストーリーが描けるのか。驚きだ。

ちゃんと宣言通りに相まみえて、予想外の展開に転びつつ、しっかり次に繋がるような決着を見せる。1期と同様、実に心躍る素晴らしい作品だった。

総評:拍手

©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会

お世辞にもキャラデザが素晴らしいとは言えない。キャラデザさえよければ見栄えが良くなるし、アニメファンを囲むための一番の武器となるのは、あらゆる作品が証明している。

極端に言えば、キャラ絵が綺麗なら最後まで観れるし、多少つまんなくても問題ないという人は結構多い。

そういうファンたちからしたら、間違いなくこの「ドクスト」は真っ先に弾かれてしまうことだろう。しかし、それはあまりにもったいない。人生の半分を損しているという常套句も飛び出すほどに。

事実上、原始の世界にタイムスリップをして、1から文明を作り、理想を違えるライバルとの駆け引きや戦いがあり、少年漫画らしいスカッとする友情や家族愛もある。

全てが面白い。これぞ日本のアニメ。世界に誇れるアニメだ。誰が見ても面白い。子供から大人まで誰もが楽しめる。簡潔でそれでいて血沸き肉躍るストーリー。

キャラクターの心の機微をしっかり捉えており、ストーリーが先ではなく、あくまでキャラクターの気持ちや信念が先に来ている。

だから1つ1つの行動に感情が揺さぶられ、どんどんとストーリーにのめり込んでいく。

村のため。仲間のため。血を流さないため。大切な妹のため。自分の理想のため。現代の文明に追いつくため。科学を学ぶため。

はたまた隠れて自分の野望を持つ者も。裏切りや暴走、どんでん返しなど、アニメ的な面白さもしっかりあるから、ずっと気持ちが高揚しっぱなしだ。

2期のドクストも相変わらずバケモノだ。科学の面白さが詰まっていて、それでいてアニメとしての面白さも万全に備える。正直チートだ。

こう言ってはなんだが、元のデザインがもっと洗練されていれば、かの2大巨頭のアニメに迫ることができただろう。それくらいの作品だ。

雑感:最高

©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会

間違いなく近年で最高のアニメの1つだ。刺さる人にはこれ以上ないほど刺さる作品だろう。

ジャンプ漫画らしい「友情・努力・勝利」がありつつ、科学で一から文明を作るトンデモスケールでストーリーが展開され、現地人が次々と目ん玉を丸くして腰を抜かすという構図があり、その科学の力でどんどんと前に進んでいくから一層面白い。

少し科学チックなところが人を選ぶ可能性があるし、変顔などのギャグ要素を煙たく感じる人もいるかもしれない。

それでも、そんなもので切り捨てるのは尚早だ。一度観てみれば間違いなくハマる。

さらに1つの目標点として「司との再戦」があり、2期ではそこが予告通りしっかりと顛末まで描かれ、これまた予想外の終わり方で感動的に締めくくられている。

3期への引きも抜群。まだまだドクストが終わる気配はない。というか終わって欲しくない。最後までアニメ化して欲しい。

まだ観ていない人、そもそもドクストを知らない人も、ぜひ1期から観て欲しい。ハマる人は間違いなくハマる作品だ。




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