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【2017アニメ】「賭ケグルイ」アニメレビュー

(86点)全12話

創立122年を迎える名門校、私立百花王学園は、上流階級・政財界の子女が数多く通う名門校。そこは、圧倒的なギャンブルの腕を持つという生徒会長・桃喰綺羅莉のもと、生徒同士のギャンブルによる階級制度によって支配されていた。そこに、蛇喰夢子という少女が転校してくる。蛇喰夢子はおっとりした才媛に見えるが、実は生粋のギャンブル狂・賭ケグルイであった。TVアニメ「賭ケグルイ」公式サイト

ギャンブルで全てが決まる学園を描いたスリルサスペンスアニメ

ストーリー
作画
面白い
総合評価 (86点)
完走難易度 易しい

原作は河本ほむら先生・尚村透先生。

監督は林祐一郎さん。

制作はMAPPA。

ギャンブル

引用元:©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会

ギャンブルで全てを決する学園での物語。

ギャンブルで優劣が決まり、ギャンブルで善と悪が決まる世界。

同じような世界観の作品で「ライアーゲーム」という作品を思い出すが、その学園版と言ってもいい。

主人公となるのが蛇喰夢子という女の子。

夢子が持ち前の強運と超人的な頭脳を使ってのし上がっていくというストーリーになっている。

学園を牛耳る生徒会があり、そんな生徒会一強の学園に風穴を開けていくという爽快サスペンスも味わえる作品だ。

もはや学園の要素は生徒会という組織があるくらいで、ギャンブルで使われるお金の位も桁違いなので、舞台が学園である必要性は全く感じ無かったが。(笑)

転校生が波乱を起こすという展開はベターではあるが、その方法が「ギャンブル」というのは前例がなく新しい。

1話から早速、夢子がクラスを牛耳るマドンナ的存在とのギャンブルに興じるシーンがあり、しょっぱなからエンジン全開の顔芸に笑わずにはいられなかった。(笑)

ギャンブルの中身はカードを使ったギャンブルがほとんどで、ポーカー、マークの並び予想やタロットカード。

ルールが分からないと楽しめないように思えるが、どのゲームも最初にルール説明から入るので、置いてけぼりを食らうことはない。

狂人

引用元:©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会

この作品の登場人物は、漏れなく頭のネジが外れまくっている。(笑)

命の賭け合いに快感を覚える者、敗者から奪った生爪をコレクションにする者、他人を奴隷のように酷使する者。

「賭ケグルイ」というタイトル通りの狂いっぷりで、清々しいまでのゲスばかり。

しかし残念ながら、一番狂っているのは主人公の夢子だ。

彼女はギャンブルを心の底から楽しみ、賭ける物が大きければ大きいほど快感を覚えてしまう変態だ。(笑)

彼女の変態性はこの作品の大きな見どころになっており、「狂っている」のがこんなに面白いと思えるのも、この作品ならではだろう。(笑)

主人公以外にも多種多様な狂人が出てきて、そんな狂人同士のギャンブルでハラハラできるのがこの作品の魅力だ。

バランサー

引用元:©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会

しかし流石に狂人だらけでは間が持たないし、ただの頭のおかしいギャンブラーが出てくるアニメにしかならない。

そこで絶妙なバランサーとして活躍していたのが、夢子といつも行動を共にする鈴井涼太だ。

涼太は冷静な第三者の視点でギャンブルを見てくれるキャラで、唯一視聴者目線に立ってくれるキャラでもある。

ギャンブルのルールだったり、両者の考えだったり、勝利条件だったり。

いわゆる解説役の役割をしてくれることで、ギャンブルの駆け引きをより深く楽しむことができた。

さらには狂人しかいない作中で、唯一と言っていいほどのマトモキャラだ。

常人の思考で物事を判断し、夢子や他のキャラの異常行動に「それはおかしい!」とツッコミを入れる彼の存在はかなり大きかった。

ろくにギャンブルもしないし、夢子の傍に引っ付いているだけの彼だが、ここぞというときに活躍したり、夢子のために一生懸命だったり。

彼の存在はこの作品において不可欠で、解説役として、バランサーとして、一人の男として、かなり魅力的なキャラだったように思う。

駆け引き

引用元:©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会

ギャンブルで一番の見どころとなる駆け引き。

この作品にもそんな駆け引きの妙がたくさん詰まっていた。

とはいえ基本的には「ルールに抵触しなければ」何でもありな世界だ。(笑)

イカサマは当然のように行われるし、むしろイカサマのないギャンブルはないと言っても過言ではない。

如何に相手に気づかれずに相手を騙し陥れ、屈辱を与えるか、その一点にこのアニメの面白さは集約されていると言ってもいい。(笑)

しかしギャンブルとはいえ「思考の読み合い」という駆け引きは必ず発生する。

「相手と自分は今こういう状況で、相手のこの行動はこういう意図があるから、自分はこうしよう」

相手の考えを読み、相手を上回るための策を講じる。

基本的に夢子の対戦相手の視点でギャンブルが進行し、モノローグで思考を把握できるようなモノローグ演出になっている。

何を考えているのか全く読めないという夢子の不気味さ、人間離れしたギャンブルの強さ、そしてギャンブルをすることを心から楽しむ夢子の変態性。

実際に夢子と戦っているような、夢子という超人的な存在を肌で感じられるような演出になっている。

しかも、賭けの対象となる物も狂っているほどスケールがデカい。

御曹司やご令嬢が集まる学園とはいえ、億単位でお金が動き、挙句の果てには、人生まで賭けてしまうようなキャラまで登場する。(笑)

だからこそ掛けの対象が大きくなればなるほどスリルが増し、負けたくないと思えば思うほどストーリーも盛り上がる。

各キャラの過去を軽くサッと触れるだけでも、そのキャラが負けたくない理由に共感し、主人公である夢子と戦っているからと、単純に「敵」で括れないところもこの作品の大きな魅力でもある。

変顔

引用元:©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会

何と言っても変顔の印象が強烈な作品だ。(笑)

一見マトモそうに見えるキャラも、ギャンブルになると人格が豹変し、これ以上ない変顔を晒してくれる。(笑)

相手を見下すときの変顔はとてつもないゲス顔で、おまけに声優さんの演技も振り切っていて、思わず腹を抱えて笑ってしまった。

もちろん変顔をするだけで笑いを取ろうとしている浅はかさはない。

変顔で相手を見下した奴もしっかりと成敗されるし、変顔が動揺や絶望へと変わる瞬間は、とんでもないカタルシスを味わうことができる。(笑)

変顔でごり押しするアニメとも巷で言われているそうだが、確かにそういった側面があるにはあるが、決して変顔だけの作品ではない。

変顔は見せ場の1つでかなり力も入っていたが、あくまでギャンブルの添え物の域を出ず、ギャンブルをより盛り上げる効果を大いにもたらしていた。

総評:スリル

引用元:©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会

終始飽きさせない要素満載の素晴らしいギャンブルアニメだった。

テンポの良さもしっかりあり、ギャンブルが終わったらすぐに次のギャンブルが始まり、生徒会メンバーにも次々と勝負を挑んでいく。

夢子の存在が学園内で大きくなっていく様が爽快だった。

しかしテンポが早いがゆえに、少し雰囲気でごまかしているところも気になった。

ギャンブルの最も大きな側面である「運」をいとも簡単に引き寄せ、理屈抜きで夢子が勝利している場面もあり、腑に落ちないモヤモヤ感もあった。

「なんでそうしたんだ?」と疑問に思うようなシーンの後、何か解説が入るのかと思いきや何のフォローもなかったり。

序盤ではしっかりと相手の思考を読み、イカサマを見抜くというギャンブルの面白さがあったが、中盤以降のギャンブルでは「ご都合展開」で片づけるようなシーンもあった。

ご都合展開はギャンブルアニメの場合、「強運」と言い換えることもできるが、やはり強運で片づけてしまってはギャンブルアニメの深みはでない。

その点で少し物足りないところではあった。

しかし全体的には完成度の高い作品で、久しぶりに30分12話のアニメを、時間を忘れて楽しむことができた。

ギャンブルでは相手に顔色を悟られないのが鉄則と言われている。

そんなのはお構いなしに変顔をキメていくのは、セオリーに反しているがアニメとしては面白い。(笑)

勝利を確信して相手を見下すときのあのゲス顔で、あれ以上のものをアニメで表現するのは不可能だろう。(笑)

夢子の声優を担当した早見沙織さんはじめ、他の生徒会のキャラたちも振り切った演技をされていて、通常時と変顔時のギャップも凄まじくて笑ってしまった。(笑)

渾身のイキ顔も躍動感たっぷりに描かれていたし、ここぞの作画の力の入れように作品への愛を感じた。

作画のレベルも終始安定していたし、夢子ちゃんの可愛さも表現されていたし、文句のつけどころはない。

2期へとしっかり繋がるような終わり方になっており、2期を観るのが楽しみで仕方がない。

個人的な感想:変顔

引用元:©河本ほむら・尚村透/SQUARE ENIX・「賭ケグルイ」製作委員会

もはやギャンブルアニメではなくギャグアニメに近いものがあった。(笑)

花も恥じらう乙女が平気で変顔をするし、真面目そうなキャラも変顔をするし、みんなに変顔をさせないと気が済まないアニメだった。(笑)

しかし同時に、ギャンブルならではの緊張感も楽しむことができた。

賭けられる物を全て賭ける。賭けられるものがなくなって人生を賭ける。

現実でこの思考を持っていたら間違いなくギャンブル依存症の傾向が見られるが(笑)、その思考こそが、この作品を大いに盛り上げる重要な要素になっていた。

終始タイトル通りの狂いっぷりだったし、清々しいほどに振り切った作画と演技には笑うしかなかった。(笑)

見下してくる相手を完膚なきまでに叩きのめす。

得も言われぬ爽快感を味わえたのは確かだが、この流れをどうやって2期へと繋げるが。

舞台は学園のままで、今度は夢子を見下す人間はいない。

どうやって面白さを演出していくのかが2期へ向けての気がかりな点でもあり、楽しみな点でもある。

この作品はネットフリックス限定配信の作品なので、気になる人はぜひ登録して観てみて欲しい。

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