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【映画レビュー】「メイドインアビス 深き魂の黎明」あらすじと感想【ネタバレ注意】

評価(91点)

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、
奇妙奇怪な生物たちが生息し、
今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。

「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。
そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、
次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。

アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、
いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。

ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、
アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。
リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも
自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。

深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。
リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。
ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。
そこで、プルシュカと名乗る女の子に出会い…

劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明-公式サイト

これだけ読めば大丈夫!映画公開を間近に控えた「メイドインアビス」のあらすじを紹介!こんにちは。たか兄です。 今回はオススメアニメの紹介ということで、「メイドインアビス」という作品を取り上げたいと思います。 ...

「深界五層:なきがらの海」へ

「メイドインアビス」の劇場版アニメ。

テレビシリーズ1期の続きを描いた作品で、ナナチを仲間に加えて3人となった一行が、ついにボンドルドが待つ深界五層へとたどり着きます。

原作はつくしあきひと先生。

監督は小島正幸さん。

制作はキネマシトラス。

以降はガッツリネタバレになっています。

食らっても良いという方のみ、お進みください。

ついに現れるボンドルド

引用元:©つくしあきひと・キネマシトラス/ メイドインアビス製作委員会

ついにナナチの因縁の相手「黎明卿/新しきボンドルド」がその姿を現します。

ナナチと友達のミーティを「成れ果て」にした張本人。

ナナチは動揺を隠せず、レグはナナチとミーティの仇に容赦なく食ってかかります。

しかしその場はひとまず収まり、なんと部屋にまで案内してくれて、寝床も食事もあるらしい。

なんとも怪しさぷんぷん丸な展開。(笑)

プルシュカ

引用元:©つくしあきひと・キネマシトラス/ メイドインアビス製作委員会

実は最初に登場するのはボンドルドではありません。

ボンドルドの「娘」を自称するプルシュカという女の子が現れます。

本当に娘なのか、パワードスーツに身を包んで人間なんかやめていそうなボンドルドに本当に娘なんているのか、そもそも誰との子なのか、なんでその娘にわざわざ入り口で案内役なんて頼んだのか…

序盤からいろいろ謎が尽きない展開。

驚くべきはその異質な存在感。

基地の全員が頑丈なスーツに身を包んで、厳かな雰囲気を醸し出す中、一人だけ軽装で、しかも明るくて人当りが良すぎる性格。

異分子と言ってもいいほど不自然すぎるプルシュカという存在。

物語が進むにつれて、徐々にその正体が明らかになっていきます。

解剖されるレグ

引用元:©つくしあきひと・キネマシトラス/ メイドインアビス製作委員会

部屋に通された3人。

リコは眠りにつき、レグは万が一に備えて装備をしたまま眠り、ナナチは2人が寝た後に部屋を抜け、ボンドルドと2人きりで話すことに。

しばらくして、リコがベッドで目覚めると誰もいません。

慌てて起きて2人を探しますが、どこにもいない。

最後の可能性として登ってはいけないと言われていた階段を登りますが、上昇負荷を受けてしまい、傷を負ってしまいます。

しかし、偶然悲鳴を聞いたプルシュカが駆けつけ、傷の手当てをしてもらい、事なきを得ます。

事情をプルシュカに話し、階段しか可能性がないと分かったプルシュカは、リコに上昇負荷を受けないようにする方法をリコに教え、2人で階段を登り切ります。

その頃レグは、ボンドルドの配下に人体を解剖されてしまい、右腕をもがれ、腹にも穴を開けられてしまいます。

そのタイミングでナナチが助けに入り、遅れてリコとプルシュカもやってきます。

戦闘力も高いボンドルドさん

引用元:©つくしあきひと・キネマシトラス/ メイドインアビス製作委員会

その後、手負いのレグを連れて、3人は基地から脱走をします。

離れたところにある氷河で傷の手当をしますが、もうじきボンドルドは追ってくるとナナチは予期。

その通りに、しばらくするとボンドルドがやってきます。

しかし、3人は準備していた罠でボンドルドをはめ、五層でも屈指の強さを誇るモンスター「ガッショウガシラ」がボンドルドを襲います。

そのすきに逃げようとする3人ですが、ボンドルドは赤子の手をひねるようにソイツを倒すと、3人の居場所を簡単に特定します。

その後あらかじめ用意していた作戦でボンドルドをはめると、ボンドルドを第六層の上昇負荷、「人間性の喪失」で殺すことに成功します。

ボンドルドは不死身

しかし、ボンドルドは死にませんでした。

死体の仮面をとると、プルシュカと一緒にいたはずの部下がそれを被り、今度はそいつがボンドルドを名乗ります。

ボンドルドは「祈手(アンブラハンズ)」と呼ばれる、彼の助手の身体に人格を移すことが可能なことが判明します。

そのカラクリは特級遺物「精神隷属機(ゾアホリック)」と呼ばれる遺物の効果で、自分の意識を他人へと植え付けることで自身を「増やす」ことができ、意識を植え付けられた者同士で互いに意識の共有が可能な代物。

つまりアンブラハンズがいる限り、ボンドルドは精神を移し替え、生きながらえることができるという現実を知ることに。

カートリッジ

新しいアンブラハンズの身体に入ったボンドルドを相手に、レグが挑むも全く歯が立たず。

リコもボンドルドの攻撃で動けなくなってしまい、ボンドルドは3人を置いて、基地へと戻っていきます。

その後3人は、基地の下にある動力室にレグを行かせるという新しい作戦を実行し、ナナチとリコは、メイニャと呼ばれる小動物に導かれるまま、とある部屋へ。

そこはナナチが過去にボンドルドの命令のまま、子供たちを改造していた部屋で、ナナチが過去の過ちを後悔して泣き叫んでいるところに、ボンドルドが現れます。

そこでリコはボンドルドの真意を見抜きます。

それは、ボンドルドが愛するプルシュカさえ、「カートリッジ」の一つとして利用しようとしていること。

「カートリッジ」とは、自分が受ける上昇負荷を肩代わりさせて、『呪い』の悪影響だけをカットし、残った上澄み部分を『祝福』として装着者に還元するアイテムのこと。

説得を図るリコに対して、ボンドルドはリコの洞察力を褒めたたえつつ、「解放」することを約束しますが…?

暴走したレグ vs ボンドルド

引用元:©つくしあきひと・キネマシトラス/ メイドインアビス製作委員会

基地の動力源となる電気を吸い込み、自我を失い、暴走するレグとボンドルドが交戦。

豊富な遺物とカートリッジをフル装備するボンドルドに対し、レグは互角に渡り合います。

暴走するレグは、特大の火葬砲であたり一帯を吹き飛ばそうとします。

ナナチはリコに被害が及ばぬようにリコに呼びかけ、レグに抱き着いて何とか火葬砲を未然に止めようとします。

しかし火葬砲は放たれ、基地の中央が消し飛んでしまいます。

下に落下するナナチとレグですが、自我を取り戻したレグによって、基地へと舞い戻ります。

リコの無事を確認する2人ですが、一瞬のスキを突かれて、レグはアンブラハンズによって六層へと突き落とされてしまいます。

そこには大量の「成れ果て」が……

その一人一人の名を呼ぶボンドルド。

「あなたをこのまま生かしてはおけない」

ボンドルドはそう言うとレグを攻撃し、もう一度レグとボンドルドの戦いが始まります。

レグはナナチの考案した「カートリッジを使い果たさせる作戦」通りに、六層を上昇したり下降したりしながら、上昇負荷でカートリッジをわざと消費させるように戦います。

その作戦は見事に成功し、カートリッジを使い果たしたボンドルドは五層へと帰還し、異形の「成れ果て」に。

カートリッジとして加工した子供たちの名を呟くボンドルド。

その中に……….

プルシュカが……

引用元:©つくしあきひと・キネマシトラス/ メイドインアビス製作委員会

「成れ果て」となったボンドルドの口から、「プルシュカ」という衝撃の言葉が発せられます。

ボンドルドは愛する娘さえ手にかけ、カートリッジの一つとして加工してしまったのです。

元々プルシュカは、「アビスの呪い」によって人格が破綻し、異形となってしまっていました。

そこからボンドルドが、可愛らしい少女になるまで面倒を見て育て上げたのが、プルシュカという少女の正体。

己の利己的な欲望で、愛娘を犠牲にした悪の所業に激高したレグは、ボンドルドに今一度向かっていきます。

そして、最後にボンドルドに止めを刺したのは、レグが解剖で失った右手を取り返したリコが放った火葬砲でした。

ボンドルドの最期

ボンドルドは、勝手に解剖をしようとして奪ったレグの右手で止めを刺されるという「因果応報」な形で最期を迎えます。

他に戦闘特化型のアンブラハンズがいない、さらには基地の被害も甚大で、戦闘続行は不可能。

死ぬ間際に、基地の実験設備を壊して、ゾアホリックも破壊することをナナチから告げられるボンドルド。

しかしボンドルドは激高するでもなく、自分を打ち負かしたナナチとレグを称賛し、最後にナナチへ旅の祝福の言葉を送ると、そのまま息絶えます。

深界六層へ

ナナチとボンドルドの因縁にもひとまず決着がつき、一行はついに深界六層へ「ラストダイブ」します。

その行方を見守るアンブラハンズたちの中に、ひび割れた仮面をかぶるボンドルドの姿が。

リコとレグとナナチを見送る彼の目は穏やかで、もはや「筋金入りのろくでなし」だったころの面影はないように感じました。

六層では一体どんな困難が3人を待ち受けるのか……

というところで映画は終了。

感想

うん。とにかく素晴らしい映画。

「ああ!なんと素晴らしい!(ボンドルド風)」映画でした。

いくつもの驚きがあり、あっというまの2時間でしたね。

まずはバトルシーンの多さ

アニメ1期ではそこまでなかったバトルシーンがふんだんにあって大満足。

スクリーンで観るバトルは、やっぱり格別なものがありますしね。

しかも作画の力の入れようも凄まじく、バトルはもちろん大迫力で、他の風景美も相変わらずの美しさでした。

そして、散々予告でも煽っていた、ナナチの宿敵・ボンドルドとついに相まみえるときが。

このときを2年待っていたので感動もひとしお。

オーゼンさんが言っていた通りの「筋金入りのろくでなし」で、いきなりレグを誘拐するわ、解剖しようとするわ、挙句の果てには自分の娘まで犠牲にするクズさ加減を見せつけてくれました。

最後のレグとボンドルドのバトルシーンで、カートリッジの名前を読み上げる中、プルシュカの名前が呼ばれたときの絶望ときたら…….

なぜ娘のように愛してきた少女を、カートリッジとして簡単に加工することができるのか…

有能なカートリッジとして育てるためとはいえ、そこにボンドルドのいう「愛」は本当にあったのでしょうか…

普通の人間では推し量れない倫理観がそこにはあって、改めてボンドルドという人間の異常性を確認することができました。

そのボンドルドが不死身と知ったときも絶望しましたが、レグの頑張りとナナチの知略があったおかげで、五層を突破。

次に目指すのは第六層。

以降の深層では上昇負荷によるダメージに人間が耐えられず、地上には戻れないため、「絶界行(ラストダイブ)」と呼ばれる場所。

映画が公開された翌日の今日、アニメの続編が描かれることが決定し、六層での3人の旅も見届けられることになりました。

一体どんな冒険が3人を待っているのか…映画化まで2年、果たして次のアニメまで何年かかるか分かりませんが、気長に待ちたいと思います。

まとめ:メイドインアビスは素晴らしい冒険アニメ

昨日の映画で確信しました。

「メイドインアビス」は冒険アニメの中でも屈指の面白さだということ。

冒険は楽しいだけではなく、辛いことも苦しいこともある。

当たり前ですが、冒険の本質を忠実に捉えて描き出している作品はそう多くありません。

グロいシーンでは少し顔をしかめてしまいますが、それもメイドインアビスの見せ場の一つ。

困難を乗り越えて強くなる絆だったり信頼だったり、目的を忘れるくらい冒険にのめり込むリコの姿があったり、冒険の全てが詰まった「メイドインアビス」という作品は、もっと有名になってほしいくらい、心の底からオススメできるアニメです。

ネタバレを見てしまったという方でも、映画館で自分の目で作品を観ることで全く違う感動を得られると思いますし、ぜひ劇場へ足を運んでみてください。

それでは!

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