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【2007アニメ】「らき☆すた」アニメレビュー

(80点)全24話

おたくな女の子「泉こなた」のボケに突っ込む普通の女の子「柊かがみ」を中心とした、ゆるゆるーな、何でもない女子高生の日常を面白おかしく描く4コマ漫画を元にした斬新な作品。「あ、それよくあるよねーー」と言った共感できる出来事を素直に描いた生活芝居。らき☆すた(アニメ)-Wikipedia

女子高生4人の日常を描いたアニメ

ストーリー
作画
面白い
総合評価 (80点)
完走難易度 易しい

言わずと知れた日常アニメの金字塔。

原作は美水かがみさん。

監督は山本寛さん。

制作は京都アニメーション。

日常

引用元:ⓒ美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす

もはや説明不要の日常アニメ。

女子高生4人をメインとした何気ない日常を描いた作品だ。

日常アニメというのは普通、そこまで話題になることはない。

最近では「まちカドまぞく」という日常アニメがバカ売れしたが、あれは例外中の例外だ。

つまりはそういうことで、日常アニメというのはどうしても印象、そして記憶にも残りにくい。

起伏のないストーリー。日常を切り取ったリアリティ全開の世界観。変化しないキャラ。

人によっては退屈を絵にかいたようなジャンルで、何かしらの武器(魅力あるキャラ、お馴染みのギャグや言葉)を持った作品でないと、時間とともに忘れ去られる運命にある。

しかし「まちカドまぞく」が「友情」をテーマに据えて人気になったように、「らき☆すた」も人気になるべくしてなった作品だ。

笑い

引用元:ⓒ美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす

「らき☆すた」が今なお人気を保っている理由の一つに、しっかりとした「笑い」があることが挙げられる。

ボケ担当とツッコミ担当がいて、テンポの良いやり取りが心地よい。

奇をてらったり同じ笑いを繰り返したりすることもなく、王道のギャグながらも常に新しい笑いがある。

日常アニメと笑いはセットのようなもので、笑いのない日常アニメはほとんど存在しない。

いくらアニメキャラたちの日常を観たいからと言っても、笑いがなければ、30分24話の視聴を続けることは苦痛になる。

その退屈を紛らわすスパイスとして笑いは重要な役割を担っているが、笑いのレベルが低い日常アニメは山ほどある。

せっかくの面白い世界設定があって、せっかく魅力的なキャラがいるのに、ギャグがつまらないせいで駄作となってしまう。

そんな作品は数え上げればキリがない。

しかし「らき☆すた」という作品は笑いの側面もしっかり追究されている。

こなたというめんどくさがりなキャラがいて、委員長タイプのかがみがこなたのボケに対して必ずツッコミを入れる。

ときにツッコミを放棄したり、こなたの口車に乗せられたり、かがみがツンデレを発揮したり。

非常に多彩な笑いがあり、ここまで飽きることなく30分24話を観られる日常アニメは珍しい。

間の取り方にも工夫があって、あえて誰もしゃべらない、BGMもない「静寂」のカットを何度も挟んでいる。

この静寂を無駄に乱用するギャグアニメもあるが、「らき☆すた」では絶妙な場所に絶妙の間で入れ込んである。

だから面白い。

手を替え品を替え、いろんなパターンの笑いを作ろうとする制作陣の工夫を感じることができる。

こなた

引用元:ⓒ美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす

ボケを担うのが泉こなたという女の子。

こなたは日常系のアニメでは珍しい、かなりのオタク属性の持ち主で、アニメや漫画やゲームをこよなく愛する。

日常生活の中で気になったことをボヤき、そのボヤキに対してかがみがツッコんだり、つかさやみゆきが広げていくという流れが鉄板になっている。

24話ずっとこなたはボケてボケてボケまくる。しつこいほどボケる。

常に会話のきっかけになって、常にボケて、常に話のオチを付ける。

それを24話ずっと繰り返すもんだから、普通だったら飽きられるのが関の山だ。

いつものほほーんマイペースな口調で、真面目な表情や動揺を見せることも滅多にない。

これだけ変化に乏しいキャラなのに、不思議と飽きない。

常に話題を振り、お馴染みのボケがありつつも、ボケのレパートリーが豊富でどのボヤキにも共感できる部分がある。

ただかなりサブカル的な話題を振ることも多いので、その点では人を選ぶキャラといえるかもしれない。

もちろんけだるい中にあるアンニュイな可愛さも魅力で、京アニが描くデザインともピッタリ合っている。

かがみ

引用元:ⓒ美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす

柊かがみはツッコミ担当。

こなたとは常にセットで、こなたがボケるとき、必ず傍にかがみがいる。

ボケを放置する日常アニメもある中で、かがみはこなたのボケに対して即座に的確なツッコミを入れる。

ときにぶっきらぼうにツッコミを入れたり、ツッコミを放棄したり、威圧するようなトーンでツッコんだり。

かがみのツッコミがなければ、「らき☆すた」の今日までの人気はない。

ツインテール&ツンデレという王道属性持ちというのも魅力で、生真面目すぎて少しズレているところも可愛い。

うんちく

引用元:ⓒ美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす

普通にうんちくが勉強になる作品でもある。

副次的な要素ではあるが、こなたが振る日常の疑問はいわゆる「あるあるネタ」で共感できるものが多い。

こなたが振った話題をダラダラと引き延ばすことの方が多いが、たまにみゆきが解説を入れることもある。

知らなかった事実がポンと出ることもあり、日常生活で役に立つような知識も教えてくれる。

上から目線で知識をひけらかすのではなく、こなたがだるーい感じで紹介するのでイヤミな感じや拒否感もない。

チョココロネ、シュークリーム、牛タン塩。

「そうなんだ!覚えておこう!」と自然と思えるようなネタの宝庫が24話全てに詰まっている。

パロディ

引用元:ⓒ美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす

「らき☆すた」を語る上で外せないのがこのパロディだ。

日常アニメの先駆けとなっただけではなく、パロディを上手く組み込んだ作品としても名高い。

パロディというのは一歩間違えば作品の世界感が迷子になる諸刃の剣だ。

「とりあえず面白くしたいから」と入れてしまうと、作品のテーマが分かりにくくなることもある。

その点このアニメでは、パロディが立派な要素として作品に溶け込んでいる。

さりげなく入れたパロディを探す楽しさがあり、堂々とパクッているシーンでは、その本気度に思わず笑ってしまう。

パロディの面白さを十全に引き出していて、とりあえず入れた感、笑いを取りに来ている押し付け感もない。

パロディをボケとして扱い、かがみがツッコむことでしっかり笑いも生まれている。

手を抜かずに本気でパクっていることからも、元ネタへのリスペクトを感じることができ、パロディの正しい使い方を「らき☆すた」は教えてくれている。

総評:聖域

引用元:ⓒ美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす

日常アニメで一世を風靡し、13年経った今でも変わらない人気を誇る。

これは信じられないことで、まさにどの日常アニメでも手が届くことのない「聖域」に到達したアニメだ。

女子高生の何気ない日常をメインに描きながらも、飽きないような笑いやうんちくがところどころに散りばめられている。

思わずへぇ~と声を漏らしてしまうようなうんちくがあり、自然と組み込まれたパロディもしっかりアクセントになっている。

もちろん「キャラの可愛さ」という最低限の要素もしっかり兼ね備えている。

テンプレの8等身スタイルだけではなく、ギャグパートで見せる不自然に顔が大きいデザインは、一見すると現実離れした気持ち悪さもある。

しかしそれがキャラのミニチュア感を出す効果を生んでおり、日常を描くゆったりとした世界観とも高度にマッチしている。

30分24話構成で日常アニメが放送されることは滅多にない。

画面を持たせることが困難なジャンルで、30分12話でも途中で飽きてしまうくらいだ。

しかし「らき☆すた」ではダレる場面がないとは言わないが、常に新鮮な日常や笑いがある。

22話ではそれまで触れられなかったこなたの母親について語られる。

笑いがありながらも親子の愛が詰まった感動回だ。

日常の中にも、一つまみの「愛」や「友情」が詰まっているところもこの作品の魅力になっている。

だから視聴を苦に感じることはない。

こなたを演じた平野綾さん。

平野綾さんといえばハルヒでも有名な声優さんだが、全く真逆なタイプのこなたを見事に演じきっている。

ダラーっとした雰囲気や小動物のような可愛さは、平野さんでなければ表現できなかっただろう。

間違いなく日常アニメでトップ5に入るような作品で、長い間愛されている理由も良く分かる作品だ。

個人的な感想:遊び心満載

引用元:ⓒ美水かがみ/らっきー☆ぱらだいす

終始遊び心に溢れた素晴らしいアニメだった。

視聴はもう何回目になるか分からないが、何度観ても飽きることはない。

可愛い日常があり、発見や驚きがあり、テンポの良いボケツッコミやパロディが生み出す笑いがあり。

杉田智和さんや小野大輔さんが実名で登場したり、モブキャラを立木文彦さんとくじらさんが全役担当していたり。(笑)

カラオケ屋の扉だけを止め絵で映しながらキャラが会話をするシーンも、手抜きをしている感はなく、「らき☆すた」というアニメの日常感を強く印象付ける要素の一部となっている。

声優の白石稔さんは実名で毎話登場し、2クール目では実写で歌って踊るなどやりたい放題。(笑)

アニメの範疇を超えた仕掛けがあって、ここまでぶっ飛んだチャレンジ精神も「らき☆すた」ならでは。

実に遊び心満載で、一つのネタに胡坐をかくこともない。

「面白くしよう!」という制作陣の純粋な「愛」を感じる作品だ。

日常アニメでは珍しく時間の概念があり、進級もするし、進路について考えるシーンなんかもある。

アニメ放送から13年経った今でも、彼女たちの成長を見たいと思っている人は数多くいるはずだ。

記憶に残る日常アニメとして、「らき☆すた」はこれからも語り継がれるだろう。

日常アニメがあまり好みでない方も、日常アニメの歴史の基となった「らき☆すた」をぜひ一度観てほしい。

アニメ「らき☆すた」を観るには?

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