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【アニメ映画】劇場版「SHIROBAKO」最速レビュー【ネタバレ注意】

(93点)

清濁あわせのむアニメーション業界の日常、実情、実態を時に柔らかく時に厳しく、赤裸々に描いたテレビアニメーション作品『SHIROBAKO』。

クリエイティブな仕事ゆえに起こる葛藤や挫折、集団で作るからこそ起こる結束や衝突。生み出す苦しみ、万策尽きたスケジュール、その先にある何ものにも代え難い解放と充足、からの突きつけられる理想と現実のギャップに傷ついたり、絶望したり……。しかし自分たちの想い描く夢を実現するため、そして昨日の自分よりも少しでも前に進むために、アニメーション制作に真正面から向き合う魅力的なキャラクターたちの姿、そしてそのキャラクターたちが織り成す群像劇は、老若男女、世代を超えて多くの人たちの共感を呼び話題となった。変な話、業界内でも。

そしてついに、続編を望む多くの声に応え舞台をスクリーンに移して、待望の新作・劇場版『SHIROBAKO』の幕があがる!

いつか必ず何としてでもアニメーション作品を一緒に作ろうと、ひょうたん屋のドーナツで誓いを立てた上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後それぞれがそれぞれの場所でアニメーション制作に携わっていく。宮森あおいは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」の制作を経て、少しずつ夢へ近づきつつ、徐々に自分の本当にやりたいことを考え始めていた。

あれから、4年。日々の仕事に葛藤しながら過ごしていたあおいは朝礼後、渡辺に呼ばれ新企画の劇場用アニメーションを任されることになる。しかし、この企画には思わぬ落とし穴があった。今の会社の状況で劇場用アニメーションを進行できるのか?不安がよぎるあおい・・・新たな仲間・宮井 楓やムサニメンバーと協力し、完成に向けて動き出す。果たして、劇場版の納品は間に合うのか――!?劇場版『SHIROBAKO』公式サイト

アニメ制作の現場を描いたアニメ

アニメ制作の現場を描いたアニメ。

「SHIROBAKO」は完成テープを表す業界用語「白箱」から。

アニメ第1期は2014年に放送され、今作はその続編となっている。

原作は武蔵野アニメーションという架空の制作会社。つまりオリジナル。

監督は水島務さん。

制作はP.A.WORKS。

ここから先は映画本編のネタバレが含まれています。これから観に行く人はここで引き返すことを推奨します。

アニメ1期から4年後

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

武蔵野アニメーションが手掛けた「第三少女飛行隊」が放送ギリギリで完パケし、アニメ放送も盛況で終了したのがアニメ1期の最終回。

そこから4年の年月が経過し、なんとも寂れた外観の「武蔵野アニメーション(以下ムサニ)」。

完成したアニメを一緒に観る賑やかな空間だった会議室からは、見知った顔が何人も消えていて、陰鬱とした雰囲気が垂れ込む。

アニメ1期を最後まで視聴した人は、違和感を感じずにはいられない。

大団円で終わった1期からは想像できないほど、閑散としていて全く活気がない。

というのも後に語られることだが、ムサニは元請で制作していたアニメの放送が中止になり、8話分まで完成した原画も全てオジャンになってしまった。

それが原因で、勢いに乗っていたムサニは下積み時代に逆戻り。

元請ではなく下請けとして、原画協力などの作業を任される会社に。

元請で制作を担当した「第三少女飛行隊」の2期は、他の会社に元請が移り、「レシプロ空戦もの」から、完全に男性視聴者を意識したお色気要素満載のアニメへと変貌を遂げ、見る影もなく。(笑)

放送中止の一件で、ある者は他社に移動し、ある者は出世して、ある者は傷が癒えずに悶々とした日々を過ごし…

みゃーもりは最初のシーンでアニメ1期の始まりと同じく、得意のドライブテクを披露するかと思いきや、アクセルを踏むことはなく。

会社の外壁にはツタが生い茂り、メンバーもごっそりと減り、下請けの仕事ばかりで、みゃーもりの心も沈んで…

舞い込む「劇場版」

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

そんなある日、みゃーもりはナベPからとある企画書を見せられる。

それはなんと元請のアニメ制作。それも劇場版。しかもオリジナル。

制作を担当するはずだった会社「げ~ぺ~う~」の作業が遅々として進んでおらず、2年の歳月がありながら、絵コンテ4枚しか仕上がっていないという絶望的な状況。(会社の名前が、子供がRPGの主人公に適当に付ける名前のようだが、ここではスルーしよう。笑)

そこで「見かねた製作委員会が、げ~ぺ~う~に見切りをつけ、ムサニに制作を変更した」という見解で合っているかは分からないが、とにかく、下請け会社に格下げしてしまったムサニに、復活のチャンスが転がってくる。

しかし、当然ながら映画を作るほどのマンパワーもお金もなく、しかも、公開まで10か月しか残されていないという危機的状況。

そんなマイナスの要素しかない現状から、みゃーもりは踏み出すのをためらって、答えを出せない。

それもそのはずで、上の企画書を見てもらえれば分かる通り、作品の中身さえろくに決まっていないし、絵コンテも4枚しか完成してないし、PVも「鋭意制作中」の文字が躍るだけ。

未完成どころか何も始まっていない「空中強襲揚陸艦SIVA」。

引き受けるということは、火中の栗を拾うに等しい行為。

しかし、元ムサニの社長である丸川の言葉に勇気をもらったみゃーもりは、劇場版の元請制作を引き受ける。

劇場版制作は、90分の尺でも、2年の制作期間を必要とすると言われている。

それを10か月で、しかも原作などないため、脚本から作る必要がある。

普通だったら間に合わない。

間に合わせようと頑張る気力すら湧いてこないほどカツカツなスケジュールだが、みゃーもりはチャンスを掴むために、もう一度本気でアニメ作りをするために、チャンスに飛び込む決意をする。

相変わらずなみゃーもり。

アニメ1期のみゃーもりも、良い意味で向こう見ずな突貫型だったので、懐かしさと共に、少し無鉄砲にも思えるみゃーもりの勇敢さに感心してしまった。

再び集う「ムサニメンバー」

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

劇場版の制作に伴い、再び集うムサニのメンバー。

アニメ1期でみゃーもりと苦楽を共にしたメンバーが再結集し、本格的な劇場版作りが開始する。

監督は木下誠二。

ただのデブと化してしまった木下監督をみゃーもりが説得し、絶望から再び這い上がる木下監督。

決まっているのは映画のタイトルのみという、公開まで10か月しかないというのに、のっけから絶望的な状況。

作品の大枠となる「ストーリー」をどうするか悩む一同に、みゃーもりは制作が中止になった作品の脚本を、ある程度使えないかと提案する。

そうして脚本を任されるのが、お馴染みの舞茸しめじ先生。

3DCGの下柳、作監の小笠原、井口、瀬川、原画マンの遠藤、演出の山田、制作進行の矢野。

強力なメンバーが集結し、さながら、ラスボスへ向かう道中で昔敵だった奴が助けに来た時のような高揚感を覚える。

しかし、メンバーを集めるのも全く簡単な作業ではなかった。

悩み・葛藤

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

時系列で言えば、アニメ1期が終了し、映画までの4年の間に起こったお話。

ムサニが元請を担当していたアニメの放送が中止になり、散り散りになってしまったメンバーたち。

原画マンの遠藤は、自分の全てを注いで描いた原画が全てパーになったショックで、仕事もせずにゲームセンターに入り浸る毎日。

当然だ。8話まで苦労して描いた原画が世に出ることはなく、言い方は悪いが、無価値な紙切れになってしまった。

このショックは計り知れない。仕事に対するプライドを人一倍持っている遠藤なら、なおさらだ。

腐った毎日を過ごす遠藤だが、格ゲーをしていると瀬川がいきなり勝負を挑んでくる。

そこで、また仕事をするように瀬川に諭されるが、遠藤は強い口調で突っぱねてしまう。

しかし遠藤はその後、パート終わりの妻と合流し、妻の「自分はどんな遠藤くんでも好き」という言葉で目を覚ます。

夫がゲーセンで腐っている間も一生懸命働き、働かない夫に対しても、優しく愛情をもって接する妻の献身的な姿。

どうやら賛否両論あるようだが、それはともかく、夫を支える妻の姿に感動せずにはいられなかった。

監督の木下も、「頑張っても何も報われないんだったら、頑張る意味はないんじゃないか」と、完全に自信を喪失してしまうが、みゃーもりの言葉もあって復活を遂げる。

ただ仕事だから作るのではなく、仕事にプライドを持ち、その分だけ、失敗したときの反動も大きいけど、自分のやりたいことを見つめ直し、思い出させてくれる存在が身近にいて、誰かの支えあってこその夢だということも改めて強く痛感した。

脚本的な見地からも、挫折を味わい、それを乗り超える過程を丁寧に描いたことで、より劇場版制作から完成に至るまでの過程が盛り上がりを見せた。

『仕事』

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

カツカツなスケジュールの中でも力を合わせて作業を進め、公開3週間前で、何とか完成にこぎつける。

しかし、どこか不満が残るラストの展開。

会議でみゃーもりはPの立場から、思い切ってラストの作り直しを提案する。

その前のシーンで、みゃーもりは誰かからは忘れたが、「アニメを完成させることが第一」というアドバイスをもらったばかり。

当然完成を危惧する声も出たが、全員の意志は「作り直し」で統一され、3週間で作り直しへ。

顕著に出ていたのは『仕事』の在り方と、みゃーもりの芯の強さ

10か月しかない中で、奇跡的に完成まで持ってきて、ストーリー的にも綺麗にまとまっているし、面白いと思えるような作品に仕上がってはいる。

しかしみゃーもりは、自分の中の不満を言葉にする。妥協はしない。

「落としどころ」とはよく言うが、満足いく出来でなくても、ある程度妥協して「完成」としてしまうことは、現実の仕事現場でもよくある光景ではないだろうか?

私にもそれは当てはまる。(笑)

しかしみゃーもりは「作品の質」で妥協はしない。

直前のシーンで「完成させることが第一」と言われながら、だ。

そこでみゃーもりの「芯の強さ」も垣間見ることができる。

自分を持っている。

他人に否定されようと反感を買おうと曲げることはない。

誰のための映画で、何のためにアニメを作っているのか。

それを分かっているみゃーもりだからこそ、制作スタッフが大勢集まる場でも、自分の意見をはっきりと言うことができたのだろう。

仕事に対する考え方。姿勢。

社会人が共感できるような仕事観が随所に見られ、そういった『仕事』の細かい描写もアニメ1期と変わらず、リアルに描かれていた。

3週間前の作り直しというのは無理難題に近いが、スタッフは無理を承知で受け入れ、より良い物を作ろうと力を合わせる。

人を動かすにはリーダーの「人柄」も重要。

みゃーもりの人柄がなせる業なのかもしれない。

5人の夢が叶う

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

上山高校アニメーション研究会の「ドーナツの誓い」

「一緒にアニメを作る」というその夢はついに花開く。

5人それぞれが主要なポジションに就き、それぞれの仕事をこなし、ついに劇場版が完成する。

完成した映画を5人一緒に劇場で観賞。

観賞前にはお決まりの「どんどん、ドーナツ」が披露され、感慨深い気持ちに。

完成した映画がED前に10分ほど流れるのだが、これまた素晴らしいクオリティ。

最後のシーンしか流れなかったが、派手なアクションや効果音、作画の全てに至るまで、アニメの中のアニメとは思えないほどのクオリティだった。

最後のシーンで、5人が祝杯を挙げて幕を閉じる。

一緒にアニメを作ると誓い合ったアニメ1期の1話。

当時高校生だった5人が社会人になって、紆余曲折あって、挫折しながらも立ち上がって前を向いて、ついに6年の歳月をかけて夢を叶えたかと思うと…エモい。

5人の成長

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

ドーナツの誓いを立てた5人全員の成長も見ることができた。

みゃーもりは制作デスクからプロデューサーへ。

映画の序盤で、夢だったケーキ屋の仕事をしている本田が「一日が48時間あればいいのに」と呟いた後に、「いいな~好きなことを仕事に…」と言いかけてしまう。

この発言から、明らかにみゃーもりはムサニの没落も相まって、仕事に「やりがい」や「楽しさ」を見出せなくなっていた。

しかし、劇場版の元請を悩んだ結果受け入れ、いつもの明るくて頼りになるみゃーもりが帰ってくる。

立場だけではなく、先ほども紹介したが、作品の質を妥協しない姿勢。責任を負う覚悟。

周りを巻き込んでいくパワーや、がむしゃらに前を向いて頑張る姿、全員に信頼を置かれるリーダーとしての資質も身についていて、アニメ1期の時点で凄かったが、この劇場版で完全に「仕事ができる大人」へと成長していた。

絵麻は原画から作監へ。

作画の監督をするという責任ある立場に。

作監としてムサニの劇場版に参加するも、脚本とのすり合わせで、精一杯描いた絵を否定されてしまう。

その苦しみを乗り越え、杉江という1期でも活躍したベテランアニメーターの言葉がきっかけで、絵を描くことの楽しさを思い出し、作監として一回り成長した姿を見せてくれた。

脚本のみどりは、劇場版に「脚本協力」として参加。

師匠と呼び慕う舞茸先生の元、脚本のいろはを学ぶが、説得力のある脚本を書けずにダメ出しを食らう日々。

脚本協力として入った劇場版で、ラストの展開に悩む舞茸先生に的確な意見をぶつけて、最終的には「師匠」と呼び慕う舞茸先生に、「商売敵」と言わせるまでの成長を見せてくれた。

アニメ1期で3Dスタッフとして参加した美沙は、3Dクリエイターとして劇場版にも参加。

後輩を指導する立場にありながら、後輩と意見が対立したり、どんどん成長を続ける後輩を横目に劣等感を抱いたりでうまくいかないが、杉江が主催した子供向けのアニメ教室で肩の力が抜け、後輩に進んで仕事を預けるようになる。

最後に声優のしずかは、アニメ1期の23話の伝説のシーンで、準メインキャラを勝ち取るなど、そこそこ名の知れた声優に。

しかし、自分がやりたいことと求められていることの溝を埋められずに、悩む日々。

事務所との折り合いもあり、自分がやりたいことを我慢して仕事をしていたが、先輩声優のアドバイスで自分がやりたいことを貫き通す決意をし、劇場版のオーディションに参加。見事メインを勝ち取る。

目に見えるランクアップだけではなく、5人全員にスポットを当てて、挫折を乗り越えて成長する過程もしっかり描かれていた。

アニメ制作は「ワンチーム」

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

アニメ制作は一人の力だけでは到底できない。

能力のある人が集まって、協力することで完成する。

SHIROBAKOという作品はその部分をしっかり描いている。

アニメ作りの工程はもちろんだが、各ポジションの人がどういう考えで仕事と向き合っているのか、自分が考えるものと他人が考えているものをどうやって組み合わせるのか、はたまた選び取るのか。

そうした意見のすり合わせがアニメ制作現場の日常であり、もちろん100人いれば100通りの考えがあるわけで。

否定されて衝突したりを繰り返しながら、一つの作品を作り上げる。

ときには、3週間後に公開を控える劇場版のラストシーンを作り直すこともあるかもしれない。

一人の意見で作り直すことが決まっても、作業をするのは作品に関わる全ての人だ。

まさに一蓮托生。

いろんな人が関わって、いろんな人の思いが「白箱」に詰まっていると思うと、感慨深いものがある。

声優が豪華

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

声優が豪華絢爛。

最後のクレジットで追ってみたが、ビッグネームの連続で流石に草を禁じえなかった。

主役5人が霞むほどの豪華さ、中堅からベテランの有名どころが全員集まったようなラインナップなので、劇場に行った際には少し注視して見てほしい。

これだけ有名声優が出演していると言うことは、SNSでの拡散力も相当なものだと予想できるし、今後、SHIROBAKOを知らない勢も劇場に足が向くのではと期待してしまう。

キャスティングはギャラ的な意味合いもあって困難だったとは思うが、宣伝効果は絶大といったところか。

総評:幕引きに相応しい最高の映画

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

アニメ1期から6年。

待ちわびた続編に期待しかない胸を膨らませて、公開初日の朝一で映画を観たわけだが、案の定、期待に違わぬ完成度だった。

SHIROBAKOの根幹をなす「夢」「仕事」という2つの要素。

アニメを一緒に作るという夢に向かって、それぞれの道で努力して、それでも報われなくて悩んで、弱音を吐いてふさぎ込んで…

誰かの何気ない言葉に勇気をもらったり、自分が目指すべきものを思い出したり、仕事に対する考え方を学んだり。

そうして曲がりくねった道を進みながらも、着実に前進し、成長を遂げ、最後にはちゃんと夢を叶えて、一つのゴールに到達する。

夢は簡単に叶わないのはもちろんのことだが、挫折しても諦めないで努力をし続ければ、叶えることができる。

アニメ1期に続いて映画でもSHIROBAKOらしい「夢への向き合い方」が描かれていて、非常に満足。

仕事の大変さ、やりがいについてもSHIROBAKOから窺い知ることができる。

アニメ制作に限った話ではなく、どの仕事も辛いことが多く、やりがいを感じる瞬間は少ない。

頑張っても頑張っても報われない。精一杯やったものが否定される。自分が正しいと思うことを他人に理解されずに衝突をする。

仕事のポジティブな面もネガティブな面もちゃんと描いているのが、SHIROBAKOの素晴らしいところの一つだ。

ネガティブな面も、決してシリアスにはなりすぎない工夫がなされているのも特筆すべきだろう。

元ムサニの制作デスクをしていた本田の名ゼリフ、「万策尽きたー!」がそのいい例だ。(笑)

アニメ制作という仕事の過酷な部分をマイルドに表現しつつ、より万人受けする作品に仕上げた制作スタッフ、まとめ上げた水島監督の手腕あってこそと言えるだろう。

個人的な感想:アニメ作りを描いた至高のアニメ映画

引用元:©武蔵野アニメーション・P.A.WORKS/SHIROBAKO製作委員会

アニメ現場を描く作品というのは少なからずあるが、SHIROBAKOほど仕事の内容を詳細に描いていて、キャラ一人一人に寄り添っていて、夢や希望に溢れたアニメは存在しないと断言できる。

まさに至高の一品。

「アニメ作りのアニメを作る」というのは前例がない難しい試みで、何をテーマとして置くのか、脚本的な難しさもある中で、アニメ・劇場版共に「完璧」と呼べる完成度だった。

キャラ一人一人の細かい心理描写だったり、現場でのリアルな悩みだったりも見れて、個人的にもいろいろ学ぶことができた。

過酷な現場も、程よくギャグを織り交ぜることでマイルドに、主役5人がみんな個性的で可愛くて、ひたむきなところも共感を呼び、「熱」をもたらしてくれるのもSHIROBAKOの魅力。

SHIROBAKOは私がアニメ制作に興味を持つきっかけとなった作品で、SHIROBAKOのおかげで、アニメ界の困窮した現状にも目を向けられるようになった。

自分をここまで連れてきてくれたという意味でも、SHIROBAKOに対する感謝は尽きない。

それだけに終わってしまうのが残念だし、欲を言うなら、もう少し彼女ら・彼らの活躍が見たい。

しかし、上山高校アニメーション研究会の5人が夢を叶えた今、続編を期待するのは野暮なのかもしれない。

「俺たちの戦いはこれからだ!」

そう劇場版が締めくくられたように、彼女たちのアニメ制作はこれからも続いていく。

私もそれを密かに応援しつつ、今回のレビューとさせていただこう。

アニメ「SHIROBAKO」を観るには?

アニメ「SHIROBAKO」は以下のサービスで視聴できます。👇

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