アニメ

【2020夏アニメ】「宇崎ちゃんは遊びたい」アニメレビュー

(80点)全12話

静かなキャンパスライフを満喫する大学3年生・桜井真一。
一人で過ごしたいだけなのに、“ぼっち”扱いしてくる後輩・宇崎花に絡まれ、平穏な生活は一変!
いじられ、けなされ、からかわれ……。
毎日毎日、宇崎ちゃんのウザ絡みに振り回されることに!
騒がしい日常はうんざりだけど、でも、一緒に過ごす時間はなんだか退屈しなくて――。

「ぼっちより、二人のほうが絶対楽しいッスよ!」

生意気なのに、どこか憎めない
“ウザカワ系”後輩との青春ドタバタラブコメ、ついにスタート!TVアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!」公式サイト

ウザ可愛い後輩との日々を描いたドタバタラブコメディ

ストーリー
作画
面白い
総合評価 (80点)
完走難易度 易しい

原作は丈先生。

監督は三浦和也さん。

制作はENGI。

ウザ可愛い

©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

主人公は冴えないボッチ大学生の桜井。そして正ヒロインを務めるのが銀髪八重歯巨乳ロリという属性を詰めに詰め込んだ宇崎ちゃんだ。(笑)

原作者の願望を詰めこんだとも密かに言われているヒロインが先輩の桜井を振り回して、あーだこーだ言いながらも仲良くイチャコラとするアニメである。「うざい」という感情はともすれば行き過ぎてしまい、ヒロインに対して負の感情が芽生えてしまうケースもあるが、このアニメではヒロインの純な部分も時折見え、宇崎ちゃんが愛すべきウザカワヒロインとして成立している。

男心をくすぐるようなビジュアルといい、人懐っこい性格といい、男性陣が思わず心を射抜かれてしまうような魔性の魅力を持っているヒロインだ。(笑)

亜細親子

©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

この作品は登場人物が少なくコンパクトにまとまっている点も非常に観やすい。宇崎ちゃんと桜井を除いて主役級の存在感を見せるのが亜細親子だ。亜細親子は喫茶店で働く親子で、親は宇崎ちゃんと桜井が働く喫茶店のマスターで、娘は桜井と宇崎ちゃんが通う大学の先輩でもある。

この2人のキャラクターには少し癖があって抜群なスパイスになっている。決して変態という意味ではないが、いや、ある意味変態ではあるのだが、この2人は宇崎ちゃんと桜井がイチャコラするのを「見守る」のを至上の喜びとしている。(笑)

宇崎ちゃんと桜井が喧嘩をしていれば、それを優しいまなざしで見守り、2人の間に「何か」が起こったことを察知したかと思えば、店を早終いにして2人から根掘り葉掘り聞く有り様である。(笑)

特に3話の焼き肉の回は、観た人だったら大いに共感してくれる回だったに違いない。焼肉屋で桜井に嫉妬した宇崎ちゃんがツーンとしてしまったのを見て、ついに亜細親子はそれをおかずに白飯をかき込んでいた。(笑)

いっそ娘の方が主人公の桜井に猛アタックするなどしてかき回してくれた方が、ストーリー的には盛り上がること間違いなしなのだが、あえて干渉せずに見守ることをモットーとするというのは斬新かつ、それがしっかりと笑いに繋がっていた。

決して爆笑必死なギャグがあったわけではないが、うざい後輩がいて、うざがる先輩がいて、2人の微笑ましいやり取りを見守る親子がいて。「みんなで宇崎ちゃんの可愛さと2人のバカップルぶりを眺める」という作品の世界観がしっかりとあって、実家のような安心感が常にあるアニメだった。

1期終了後に即2期が決定したみたいだが、それも納得せざるを得ないほど面白いアニメだったと思う。

総評:純愛が欲しかった

©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

欲を言えば純愛的な展開が欲しかったのが正直なところ。宇崎ちゃんと桜井の間で花火回や添い寝回など、それらしいシーンはいくつかあったが、「純粋なラブ」で言えば皆無だった。

2人が手を繋いだり名前呼びになったり、些細なきっかけでも2人の関係が「進んでいる」とはっきり分かるようなポイントがあっても良かったかもしれない。とはいえ、それはおいおい。2期が始まればきっと何かしらの進展があるに違いない。

ラブコメアニメとしては少し張り合いに欠けたが、宇崎ちゃんのウザ可愛さを堪能できたので文句のつけようがない。ウザいだけじゃなく気配りがしっかり出来て、調子に乗って痛い目を見て、先輩の何気ない一言にドキッとして。そういった人間味も印象的なキャラクターだった。

気のせいではないだろうが、最近はこういった「ウザいヒロイン」が爆発的に増えている気がする。アニメ化が決まった漫画原作のイジってくる後輩もいるし、からかい上手なヒロインもいるし。量産型になってしまう危うさがありながらも、宇崎ちゃんは宇崎ちゃんにしかない魅力がしっかりあって、このアニメで「ウザ可愛いヒロインといえば?」というポジションが確立されたのではないだろうか。

雑感:SUGOIDEKAI

©2020 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん製作委員会

今時の主人公像と今時のヒロイン像を組み合わせたようなアニメだった。ボッチの主人公が面倒見の良い後輩に絡まれる。この構図がオタクたちにとっては今一番アツいのかもしれない。(笑)

加えて、何というか「桜井そこ変われ」感のない作品だった。宇崎ちゃんは完璧で誰もが憧れるヒロインというわけではなく、いい塩梅に人間的な未熟さがあって、良い部分も悪い部分も全てさらけ出してくれる。更に桜井もハーレム主人公のようないけすかない性格ではなく、「ボッチを満喫する大学生」という現実でもありふれたキャラクターだったことが、この作品への没入感を高めてくれた。

アニメを観た人はきっと羨ましい気持ちはあれど、桜井を嫌ったり嘲ったりはしないはずだ。亜細親子のように2人が少しずつ距離を詰めていく様子を優しくニヤニヤと気持ち悪い顔で見守る。そんなスタンスが心地よいアニメだった。

ドロドロした恋愛も、三角関係も、あざといだけのヒロインも要らないという人にはオススメの作品なので、ぜひ一度観て欲しい。

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