こんにちは。たくあんです。
今回は新海誠監督の最新作「天気の子」の映画を最速で観てきたので、あらすじと感想を、少し書いていきたいと思います。
ネタバレをしつつ、中身に触れながら紹介していきたいと思います。
ネタバレといっても映画を観る価値がなくなるようなネタバレはないので、安心して大丈夫です。(笑)
それでも少しのネタバレも嫌な方は、今すぐこの記事から離れることをオススメします。
これから確実に観に行こうと思っている方は特に!
Contents
「天気の子」を映画館で観るべきか?
これは間違いなく「YES!」ですね。
今回の『新海ワールド』も素晴らしいの一言でした。
美しい風景描写だったり、シーンに溶け込む音楽だったり。
とにかく素晴らしくて美しくて感動の連続で、もう綺麗すぎてヤヴァかったです。(小並感)
前作と変わらず、思春期の男女の純愛が描かれていて、甘酸っぱさもある映画でした!
それに、ヒロインの陽菜ちゃんがごっつ可愛い!
なんで新海さんの映画のヒロインって、どの子もあんなに魅力的なんでしょうか…
ビジュアルや声はもちろん、あの儚い感じといいますか、何色にも染まっていない純粋さといいますか…
陽菜ちゃんを演じる森さんの演技も素晴らしいかったです!
主人公の帆高を演じる醍醐さんも、もちろん素晴らしかったです!
あの微妙にかすれた声の感じとか、新海さんの作品にピッタリ!って感じの声でした。
天気を変える女の子の真実。
天気を変える代償がまさかあんなことなんて…
好きな人を追いかける主人公の真っすぐな姿勢が、前作と変わらず胸に響く感動作でした。
でも個人的には、、、前作を超えるほどの衝撃は正直ありませんでした。
単純にストーリーの面白さで、前作「君の名は。」の方が上回っていると感じました。
「君の名は。」ではタイムリープなどのファンタジー要素があって、愛別離苦の悲しさがあって、次に何が起こるか分からないワクワクやドキドキがあって。
「天気の子」でそういったワクワクやドキドキがなかったわけではありませんが、ストーリーが少し読みやすいといいますか、単純といいますか…
特に予想外の展開も起こらず、感情の起伏があんまりなかったせいで、こういう感想になってしまっているのかもしれません。
ストーリーではなく、「景色の壮大さや音楽」など、他の部分で魅せにきたなーという、個人的な感想です。
でも何度でも言うように、素晴らしい映画なのは間違いないです。
新海さん特有の、あの壮大な世界観を楽しむなら、映画館のスクリーンが一番。
音の迫力も絵の美しさも、全然違うと思います。
前作「君の名は。」にあって、今作「天気の子」になかったもの。
先ほども触れたようにまずは、ストーリーの部分です。
「君の名は。」では使い古された要素が多くありながら、結果的にアニメを知らない層に受けて、あの大ヒットを生みました。
男女の入れ替わり、タイムリープ、愛する人との死別。
その古い要素の中にも、世間でまだ日の目を見ていなかった新海さんの神がかった作画があったり、劇中歌を何個も挟むという新しい試みがあったり。
オリジナルアニメ映画の枠を超えた、様々な目新しい要素がありました。
しかし今作では、前作でファンの目も少し慣れてしまったか、作画でそこまでの衝撃はなく。
もちろん現実以上に美しい作画は健在で、何度もため息が漏れるほどの完成度で、文句のつけようがないんですが。(笑)
でも初見の衝撃に比べると、どう頑張っても二度目は薄れてしまうもの。
ストーリーに関しても、「君の名は。」と同じく「純愛」にスポットが当たっていましたが、個人的には「全て敷かれたレールの上」という感じがしました。
予想から外れる展開はないに等しかったですし、普通の感動シーンを音楽で無理やり盛り上げようとしている印象さえ受けました。
まあこれは、僕の感性が歪んでいるだけかもしれませんが。(笑)
もちろん中には、「天気の子」のストーリーの方が面白い・好き、という方もいると思います。
というか実際にいます。
あくまで僕の意見ですが、もう少しストーリーの部分で凝って欲しかったな~と思いました。
まあこればっかりは、人によって抱く感想も違いますし、実際に映画館で観てもらうのが一番いいと思います。
前作「君の名は。」になくて、今作「天気の子」にあるもの。
もちろん「君の名は。」を越えている部分もありました。
まずはアクションシーン。
前作でもアクションシーンはありますが、そこまでキャラは動いていなかったという印象。
ですが今作では、パトカーとバイクのチェイスシーンを筆頭に、キャラがよく動いていたと思います。
やっぱりアクションシーンを挟むだけで、盛り上がりが全く違いますからね。
さらにはギャグ要素。
ここもパワーアップしていました。
初代プリキュアがまんま出てきたり、実名の声優が二股されていたり、ゆるキャラが超可愛かったり、自分よりも一回り小さい子供を先輩と呼んだり、ところどころで笑える要素がたくさんありました。
僕はなんとか笑いをこらえましたが。(笑)
周りではクスクス声が聞こえるくらい、笑わせるシーンは前作よりも明らかに多かったです。
特に実名の声優が出てきたところは、笑いが少し漏れてしまいました。(笑)
超が付くほどの有名声優の、佐倉綾音さん、そして花澤香菜さんが、自身の名前のキャラとして登場します。
イケメンの子供に二股をかけられていて、そのイケメンが佐倉さんと花澤さん演じる女の子を、とっかえひっかえしているシーンが最高でしたwww
ちなみに佐倉さんは現実でも花澤さんとの交友があり、他のアニメで共演もしていますし、「佐倉さんが一番尊敬しているのが花澤さん」というエピソードも。
おまけに、花澤さんは新海さんの作品に、3作連続で出演していることになります。
新海さんの映画で花澤さんを知ったという方も、もしかしたらいるかも?
これはとんでもない偉業ですね。4作連続も期待してしまいます。
さらには、前作「君の名は。」のキャラも出てきます。
瀧君と三葉はもちろん、てっしーとさやかも登場します。
そういった『遊び心』をふんだんに盛り込んだところも、今作ならではないかと思います。
変わらない『新海ワールド』
前作と今作で違いはありつつ、そもそも比べることはナンセンスです。
地続きのストーリーではないですし、ナンバリング作品というわけでもありません。
全く別の、独立した作品です。
天気の子には天気の子の、素晴らしいところががたくさん詰まっていました。
その一つが、変わらない『新海ワールド』。
綺麗な背景の描写一つ一つが芸術。
雨の一滴一滴、その雨が地面に落ちて少し跳ね返る描写、そして雲の切れ間から刺す陽の光の輝きなど…
全てが美しすぎて息をのむほど。もはや美しい以上の説明は不要。
前作と比べても、さらに進化しているのではないかと思わせるほど、背景やキャラの動き一つ一つが繊細で美しく、人によって描かれた物とは到底思えません。
人の描写も然り。
感情を表現する表情一つ一つが印象的。
悲しみも怒りも、何かを決意した表情も、好きな人と同じ時間を過ごす幸せな表情も。
表情を観てキャラがどんな気持ちを抱いているのか、想像する楽しさも味わえました。
そして前作でも感動を呼んだ音楽。
前作に引き続いて、RADWIMPSさんが挿入歌を担当しています。
物語が動き出すシーンでは、疾走感のある曲を入れてきて、僕たちの心も何となくウキウキしたり。
絶望から希望へと変わるシーンでは、ゆったりとした入りから、シーンのタイミングと合わせて一気に盛り上がる感じも、息をのむほど美しかったです。
RADさんの歌声も新海さんの作品と究極的にマッチしていて、相変わらずの相乗効果を生み出していました。
RADさんが好きな方は、普段アニメを観ない方でも、ぜひ劇場で観てほしいですね。
新海さんが言っていた「賛否両論ある」の結末は…?
新海さんは公開前のインタビューで
「結末には賛否両論あるだろう」
とおっしゃっていました。
実際の結末はどうだったのか。
詳しいネタバレは省きますが、個人的には賛も否もないです。
確かに超ハッピーなエンドではありませんが、「賛否が出るほどのものか?」と思ってしまいました。
もっと突飛な展開を覚悟していたんですが、意外と普通で拍子抜けしました。(笑)
まあ僕の感覚が麻痺ってるだけですね。多分。(笑)
全体の評価
ストーリー | |
---|---|
音楽 | |
作画 |
全体を通しての評価は、ざっくりこんな感じ。
ストーリーに少し物足りなさを感じつつも、音楽と作画ともに完璧に近いくらいの美しさだったので、文句なしの星5。
あんまり比べることはしたくないのですが、前作と比べて本作がどのくらい面白いのか、気になっている方も多いと思います。
「比べることは無意味」という前提はもちろんありますが、前作「君の名は。」の方が面白かったという正直な感想。
その差は先述した通り、少しストーリーが物足りない気がしたこと、です。
なんか予想できる展開というか、アクションとかギャグは良かったんですけど、事が上手く運び過ぎた感じがしました。
僕と同じ感想を抱いた方もいるのではないでしょうか?
ちなみに弟も「前作の方が面白かった」と言っていました。(笑)
とにもかくにも、劇場で一度、その目で作品を観ることをオススメします!!!
観て後悔は絶対にしません!!!
君の名は。に負けず劣らず、感動できる作品になっているので、ぜひ劇場に足を運んでみてください!!!
まとめ:幸せな120分。感動の120分。

アニメ映画「天気の子」の簡単なレビューを紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
前作の「君の名は。」から3年。
前作とは違い、今作ではハードルが上がった状態でのスタートですが、自分としては、そのハードルを軽々と超えてきた感じです。
平日の早朝にも関わらず、席はほとんど埋まっていましたからね。
勝手な予想ですが、興行収入100億円は固いのではないでしょうか。
前作とは違って、公開日から上映規模はかなり大きいので、同じように爆発的ヒットを生む可能性もあるでしょう。
愛する新海さんの作品を、真っ先に劇場で観れたのは、本当に幸せな時間でした。
みなさんもぜひ、劇場に足を運んで「天気の子」を観て、新海さんの世界にどっぷり浸かってみてください!
これからの作品の伸びにも期待しつつ、今回はココまで。
それでは!
P.S 最近悪天候が続いているのも、どこかに「天気の巫女」がいるからかもしれません…