2011年

【2011アニメ】「変ゼミ」アニメレビュー





(10点)全12話

いたってノーマルな大学生、松隆奈々子は、好きになってしまった武蔵小麦が所属している変態生理ゼミナール――通称『変ゼミ』に入ってしまう。さまざまな変態行為を研究するゼミとは知らなかった奈々子は、並み居る変態に翻弄される毎日を送るハメに。提出するレポートは教授にぬるいと罵られ、ちょっと気になる武蔵小麦のアドバイスにオタオタしつつも、奈々子のキャンパスライフは、慌しくすぎていくー!TVアニメ「変ゼミ」公式サイト




変態生理ゼミナールの日常を描いたアニメ

ストーリー
作画
面白い
総合評価 (10点)
完走難易度 超難しい

原作はTAGRO先生。

監督は加戸誉夫さん。

制作はXEBEC。

下ネタ

© TAGRO・講談社/変ゼミ製作委員会

とある大学の「変態生理ゼミナール」の日常を描いたショートアニメ。

主人公が好きな人と一緒のゼミに入った結果、常軌を逸した変態たちの餌食になってしまう。

当然名前で連想される通り、変態たちによる下ネタがこの作品の大きな特徴となっている。

当たり前のように盗撮をする男がいたり、自分が襲われる妄想をしてアへ顔になっちゃう変態がいて、闇鍋中に暗闇に乗じて自分のアレを咥えようとする異常者がいる。(笑)

変態の域を超えている人間も何人かいる中に、まるで広大なジャングルに1人取り残された子犬のような主人公が右往左往しながらも、想い人の傍でドキドキの青春を送るというカオスな作品だ。(笑)

主人公の声はざーさん。この境遇が非常に良く似合うキャスティングなのは間違いない。1話の時点で、既にこの役はざーさんにしかできない、むしろざーさん以外にやって欲しくないという確信が生まれている。(笑)

セクハラを受けて面白いのはキャリアがあって、年齢もそこそこいっていて、さらに普段公然とセクハラをされなさそうな人に限る。(笑)

その点でいえば、ざーさんはこれ以上ないはまり役と言える。普段某スネ夫の声を担当されているお方など、特定の声優さんからしかいじられない聖域で、だからこそ滅多にない下ネタいじりをされると美味しい。(笑)

主人公の役はまさにはまり役。だがアニメの中身は普通に意味不明で脈絡がなく、ギャグアニメと捉えようにも、笑いの要素に乏しい薄っぺらい作品になっている印象だ。

変態が集まって、各々が自分の性癖をさらけ出す自己満パーティーと化している。誰かがツッコミを入れたり、場を和ませたり、バランサーとして活躍できる人材がいない。(笑)

だから、終始好き勝手に性癖暴露大会が行われる狂ったアニメになってしまっている。下ネタを扱っているのに笑いもないというのは…津田がいない生徒会状態になっている。いや、それもそれで多少は面白いかもしれない。(笑)

だが下ネタするからには、やはりそれを笑いに変換する何かが必要だ。公衆の面前で「着ぐるみの下はすっぽんぽん」みたいなスリルを味わうアリアみたいなキャラクターが隣にいて、興奮からハアハアと息を荒くしているのに、主人公は一人汗を拭きに行っている。

そこでビシっと言えるようなキャラクターがいないと、ただの変態行為でしかない。それも犯罪レベルの。(笑)

生徒会よりも次元が上の下ネタをやっているのに、それが笑いになっていないという…まさに地獄絵図だ。(笑)

重い

© TAGRO・講談社/変ゼミ製作委員会

変態の集まりであるとともに、男女が集うゼミらしく恋愛もしっかりしている作品だ。

元カノだの元カレだの、やっただのやってないだの、恋愛絡みの話が中心となるエピソードの方が多い。

だがそれがいちいち重い。中盤あたりのエピソードでは「共依存」なんて話題も飛び出すくらいだ。

いつもは変態たちがふざけているだけなのに、急にシリアスな雰囲気になって、ゼミの恋人同士がなかなか距離を縮められない関係を共依存という言葉で表現して、その関係性について教室で語り合っている。

一体これは何のアニメだろうか。(笑) 俺ガイルのような青春を突き詰めるアニメならまだしも、普段ふざけているアニメがマジメなことをしても全く心に響かない。(笑)

そもそも同じ大学生が恋愛するアニメとはいえ、ハチクロとかゴールデンタイムとはわけが違う。下ネタ同様、恋愛の方も全くクリーンではなく、マグマのようにドロドロとしている。

ゼミ生全員の前で、元カノとやっただの、技術的に「今の彼と自分のどちらが上手い?」だのと、結構エグイ話をみんながいる前で堂々としている。

大学生の話題はそんなもんかもしれないが、ピュアな主人公が一人だけ割を食う事態になっている。

ただ好きな人を追っかけてゼミに入ったのに、その好きな人に元カノがいることが目の前で明らかになり、さらに知りたくもない「行為」をしていたことも知ってしまう。

主人公はそこまでショックを感じておらず、逆に「フリーな今がチャンス!」だと、羨ましいほどのポジティブシンキングで男を見つめる。ピュアさはどこへやら。

もうめちゃくちゃだ。大学生らしい生々しい恋愛なのか、主人公のピュアさが生む甘酸っぱい恋愛なのか、それとも大学生らしい向こう見ずな変態プレイなのか。一体これは何のアニメなのだろうか。(笑)

総評:とんでもアニメ

© TAGRO・講談社/変ゼミ製作委員会

変態が集まるゼミの日常。そんな生易しいものではない。

中身は変態たちによる奇行やセクハラの数々に加え、当たり前のように人前で情事に及び、女性陣はセクハラをされても全く平気という異常な光景だ。

むしろゼミの先生がその光景を推進してしまっている。レポートとかこつけて一見まともに見えるけど変態の欲にまみれた理論をぶち上げ、ゼミ生と一緒に変態な研究に日々勤しんでいる。

変態生理ゼミナール。変態行為を研究するゼミナール。一体どんなものを食ったらこんな設定を思いつくのだろうか。(笑) 原作者の心理状態が心配になってくる。(笑)

ストーリーも特に見どころはない。変態行動の研究という名目で情事に及んではいるが、それだけだ。そこから得た知見も知識も特筆すべきものはない。研究するほど価値があることでもない。

自慰行為を我慢して最終的に我慢できなくなって主人公の前でする。いわゆる「セ〇ズ〇鑑賞」というやつをするシーンがある。もちろん直接的な描写はない。(笑)

だがどれだけ自慰を我慢出来て、その結果どうなるかなどの有益な情報が得られる研究ならまだしも、我慢した先で、結局我慢できずに目の前にいる女の子でして、一方的に満足することの何が研究なのだろうか。

真面目に研究しているようで、やっぱり男たちが自分の欲を開放している気持ち悪さしか感じない。そこに面白さも何もない。

ツッコミがいればとも思ったが、もはや笑いの種にもならないほど低俗で、目を背けたくなるほどくだらないことを終始やっていたなという印象だ。

変なことばかりしているから当然キャラクターに魅力も生まれない。どのキャラクターも特に記憶に残らない。

くだらないことを真面目にすればまだ救いようはあるが、くだらないことをふざけてやってしまっては、それはただの変質者がいる空間にしかならない。

雑感:封印

© TAGRO・講談社/変ゼミ製作委員会

このアニメの記憶は脳の遥か奥底に封印しておこうと思う。(笑)

何も観なかった。そう、私は変ゼミなどという下ネタアニメなど知らない。

ピュアな主人公が変態色に染まっていくのか、あるいは拒絶してツッコミ側に回り続けるのか。主人公はどの立場にもなっていない。

ただのため息をつくだけの傍観者。毒にも薬にもならないこのアニメにとって不要なキャラクターだった。

唯一救いなのは、このアニメが1話10分の短尺アニメであること。もしこのアニメがフル尺の1クールアニメだったら、いろいろと終わっていたところだ。

悪い意味で衝撃的な作品だ。気になる人は観て欲しい。




COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です