2021年

【2021アニメ】「Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season(2クール目)」アニメレビュー





(58点)全12話

《無力な少年が手にしたのは、死して時間を巻き戻す”死に戻り”の力》コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年・菜月昴。頼れるものなど何一つない異世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。幾多の死を繰り返しながら、辛い決別を乗り越え、ようやく訪れた最愛の少女との再会も束の間、少年を襲う無慈悲な現実と想像を絶する危機。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年は再び絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。TVアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」公式サイト




大人気アニメ「リゼロ」の第2期分割2クール目

ストーリー
作画
面白い
総合評価 (58点)
完走難易度 難しい

原作は長月達平先生。

監督は渡邊政治さん。

制作はWHITE FOX。

2クール

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会

大人気アニメ「リゼロ」の第2期。

2期は分割2クールになっており、2021年1月から後半戦が放送された。今回はそのレビューだ。

だいたいのあらすじはwikiを参照してもらうか、もしかしたら知っている人も多いかもしれない。

この作品は、ラノベ原作のアニメの中でも10本の指に入るほど有名な作品だ。

死んで過去に戻る主人公。個性あふれるキャラクター。萌え要素。バトル。シチュエーション。サスペンスとして高い評価を確立している。

後半戦だからといって、前半戦との区切りはない。前半戦の流れでそのまま後半戦に入っている。

ロズワールの野望を阻止し、聖域を解放するために戦うスバル。屋敷に侵入して皆殺しにするエルザの暴挙を止める。「両方」を成そうとするスバル、とそうはさせない運命の歯車。

率直に言わせてもらうと、他のご長寿大人気アニメがそうであるように、中だるみをしてしまっている。出オチとも言えるかもしれない。

運命に抗って戦うスバル。そこは不変の面白さがある。どんなに頑張っても成長しても、運命は容赦なく死をもたらす。何度も何度も死んではやり直す。

やり直した先に必ず光はある。苦労した分だけ、報われたときの達成感はリゼロならではだ。

だが、それがある種パターン化してしまっている。死んで生き返る。前の生で得た情報を活かして少しずつ前進する。

スバルと同様、「どうせ死ぬんだろ?」と死ぬことに慣れてしまっているし、それは展開が予想出来てしまっているということ。面白さは半減だ。

もう1つ致命的なのは感動のシーンも「作業」になってしまっているということ。

例えば、後半戦の2話でのシーンでスバルがエミリアに自分の思いをぶつけるというシーンがある。

その前の話数で、スバルはロズワールの前で必ず「両方」を成し遂げて見せる、と啖呵を切っている。

その後に来るのがエミリアとの感動のシーン…のはずが、1話でロズワールに言い放った通り、スバルの目的は「聖域と屋敷の両方を救う」こと。

したがって、エミリアとのシーンがそれを達成する「手段」になってしまっている。スバル側から注目をすると、エミリアとの会話も勇気を出した行為も、全て目的を達成する手段でしかない。

聖域を解放するためには、なんとしてもエミリアには立ち直ってもらって、試練に挑んでもらう必要がある。そこから逆算しての、スバルのあくまで打算的な行動にしか映っていない。

だから、念願の感動&胸キュンシーンのはずなのに、今一つ気持ちが乗り切らない。エミリアに報われて欲しいという気持ちが弱いことも余計に、無感情に拍車をかけている。

1クールのときから泣いてばかり。パックがいないと何もできない。ずっと過去に縛られて子供のように泣きじゃくる。

正直ヒロインとしても魅力に乏しい。スバルはそれを知ってて好きらしいが、あまりそれがこちら側に伝わってこない。まあ好きに理由がないというのも一理あるが。

客観的に判断しても、リゼロは昔のような面白さはない。それは前述の通りだ。

試練

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会

エミリアは試練に挑む。ロズワールが暴走する。スバルが二兎を追う。そんな2期の後半戦になっている。

分割になっているせいか、試練だの聖域だのと同じことをグダグダとやっている印象がどうしても消えない。

エミリアは一体いつになったら試練をクリアするのか。現実世界の時間軸で、かれこれ試練に挑んで1年ほどの年数が経っている。

その試練というのもなんとも地味だ。墓所に入って過去や、あったかもしれない過去、そして未来と向き合う。試練と呼ぶにはあまりに地味な絵面だ。

それを延々と見せられる。1期で名実ともに確固たる人気を築いたペテルギウスがありし姿で登場したり、エミリアの母親と3人での仲睦まじい日常を見せられたり、あったかもしれない平和な日常を見せられたり。

エミリアが過去と向き合い乗り越えるための尺がかなり長い。ストーリーは「前」に進まなければ退屈するだけ。

1クール目でもそうだったが、回想や昔の仮想の話の尺があまりに長すぎて、あくびが出てしまうほどだ。

尺合わせの都合などがあるかもしれないが、不必要な部分が多すぎる気がしている。何のために分割しているのかもイマイチピンと来ない。

とは言っても、リゼロは最後には必ず取り返してくる。決定的なルートに入ってからの小気味良いテンポと加速度は初期と変わらない。

エミリアが強くなり、スバルも思いを伝え、ガーフを仲間にし、エルザと対峙し、ロズワール包囲網を完成させ、叡智の書という運命に立ち向かう。

クライマックスまでは退屈。クライマックスに入れば激熱。そんな両極端な作品だ。

総評:限界?

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会

正直作品としての限界を感じた2期の後半戦だった。

作品の方向性は変わらない。スバルが好きな人のために身体を張る。真実を追い求める。

何度も挫折して、心がぽっきり折れながらも、周りの支えで立ち上がり、また運命に立ち向かう。

1期では子供だったスバルも、いろんな経験を通して、様々な死を通して、より客観的に物事を見られるようになり、しっかりと大人に成長している。

この2期でもさらに成長を見せている。誰かの逆鱗に触れるような子供じみた虚栄心は無くなっているし、エミリアやレムのために身体を張れる男らしさも磨きがかかっている。

しかしそれも限界だ。これ以上どう広げていくのか。スバルの伸びしろはない。自ずと他のキャラクターに焦点を合わせることになるが、それではリゼロという作品が混迷を極めるばかりだ。

これ以上何を描くのか。大罪司教と戦い、また何度も死に戻りをするのか?死んでやり直すと分かっていて、その途中経過を2期の後半戦と同じように繰り返すのか。

私にはここら辺が潮時に思えてしまう。しかし、そうは言ってもリゼロという作品の規模の大きさからして、まず間違いなく3期も制作されるのだろう。

もちろん一ファンとして最後まで見届ける覚悟はあるが、2期の出来で判断すると不安は大きい。

とはいえ、2期ではいろいろと変化があり、ここからさらに盛り上がっていきそうな気配はある。

ベア子は禁書庫から解放され、エミリアは成長し、聖域は解放され、ガーフが仲間になった。大罪司教も残っているので、ここからさらなる激戦も予想される。王選もある。

3期ではなるべく「うだうだ」する尺を減らして欲しい。もうメンがヘラるキャラクター達を観るのは散々だ。(笑)

雑感:レム…

©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活2製作委員会

レムはとうとう、2期の最初の事件からずっと起きずじまいだった。一体いつになったら目覚めるのか。

その間、スバルはちゃっかりエミリアとよろしくやっており、エミリアに対して「お前だけの騎士だ」とか言っちゃっている。(笑)

せっかく白鯨のシーンから株が上がっていたのに、二股野郎に格下げになってしまった。(笑)

スバルはそこら辺をどう考えているのか。堂々と二股宣言でもするつもりなのだろうか。

浮気野郎はさておき、2期で問題の渦中にあったロズワール。彼がなぜ叡智の書にこだわっていたのか。それは愛する人に会うためだった。

別作品だが、まさに昨日鑑賞した「シン・エヴァンゲリオン」でのゲンドウと同じだった。愛する人のために他の全てを犠牲にする。愛の力は偉大だ。

3期のリリースはまだだが、近いうちに発表されるだろう。どうやら原作のストックもかなりあるみたいなので楽しみに待ちたい。

リゼロを追っている人は是非とも観て欲しい。




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